「黙れ~」 萌葱の頬をつねりながら、あたしは思い出していた。 ………ダンクを決める快感を……… ………空中に浮かぶ快感を……… 「……でも嫌い。」 頭を振って、記憶の底から浮き上がってきそうだったものを押し込む。 「……嫌いだ」