本当は、部室には誰もいなくて、先輩はまたあたしに嘘をついたわけで、、、

なんで後ろ手でドアを閉めて、あたしを引き寄せたのか、、、


「ちょっ!謝れ!ウソつき!てかなぜ抱き締めるーっ」

「ごめん」

え………?

まさか素直に謝られるとは思わなかったあたしは、一瞬先輩への抵抗を緩めてしまった、らしい。

そのすきをしっかりものにされ、より深く先輩の腕に包まれるかたちになってしまった。


「ホントに、、、浅葱不足」

「あたし、急いでるんですけど…」

「もー少しだけ」