朝練を終えて、ぐったりと机にへたりこんでいるあたしの頭上から、聞きなれた、それでいて控えめな声が聞こえてきた。


「疲れてるところ悪いんだけど、聞いてくれる?」

「馬野君、、、どしたの急に」


頭を上げる力も残っていないあたしは、うつぶせのまま次の言葉を待っていた。


「すごく言いにくいんだけどね………もう、授業終わったよ?」

「えー、そんなに寝たのかあたし…次なに?」

「ほ、う、か、ご」

…ほ、う、か、ご?

「放課後?!」