この気持ちに気付いたのは、いつだろう…

昨日かな?

ううん、、、

きっと、もっと前だよね。


ずっと、スタートラインに立つことを恐れてたんだ。

試合開始のホイッスルを鳴らすのを、何度も何度も、拒んできたんだ。


「先輩に認めてもらったら、はじめていいですか?」


「もう、、とっくに認めてんだろ」


…嬉しそうに、いつも以上に優しい目をして笑った先輩が、あたしの頬に唇をよせた。