体を暖めるために、梨子と体育館をジョギングする。

「ごめんね、梨子…」

「全くよね!心配かけて!」

「うぅ~……」


「でも、もう大丈夫なんでしょ?…体も、心も」

にっこり笑って、今日は最高だぁと走りながらも両手を上げている梨子。


「ありがと!」

あたしは梨子を追い抜いて言う。

「あー!生意気な!」

梨子も追いかけてきて、目標周数を達成するころには、2人の体は、心は、ポカポカだった。