「ビッケ君、もう行くの?」


ビッケ君の荷物が、集合したみんなより多いことに気がついて話しかけた。


「アサギ!Thank you!Bye!」

なんてさわやかなんだろう。

これからきっと、他のみんなに何も言わずに行くんでしょう?


自然に流れた涙。

この短い期間で、ビッケ君はあたしに、たくさんの…大切なことを教えてくれた。

あたしの、大切な人になったよ。


ずっとずっと、応援してるからね。

………バスケの神の子を!