「………ありがとな」


そう言って、先輩は立ち上がると、あたしの頭をガシガシとなでた。


「今日はここで休んじまえ。朝練前に起こしてやるから」

「あ、はい。でも、先輩達はどこで?」

「後輩との親睦を深めに行く」

「あはは、、、」


いつもの先輩が部屋にいたら、さぞかし涼しい部屋になるんだろうなぁ…。


「おやすみ」

そう言って、先輩は笑った。

───チュ…

触れるだけのキスは、前と違って全然いやじゃなかったんだ、、、