「あたし、今まで逃げてて。頑張ること、諦めてて。でも、先輩やビッケ君が、互角に対決してるの見てたら、羨ましくなっちゃったんです」

…あたしには、遠い人達みたいで。


「ビッケ君が、シュートを教えてくれるって言ったとき、本当に嬉しかった…いつか、先輩が認めてくれたらなって、どこかで思ったんですよね」


「浅葱………」


「先輩はいつもあたしのことを好きって言ってくれて、あたしはなんかじゃないって…でも、階段で先輩があたしを見てくれなかったとき、、、」

…愛想をつかされたのかと思ったんです。


「それは、ビッケに…お前をとられたと思って、、、」