「わかったら早く戻れよ」

なんで命令なのさ、、、

ゆっくり回れ右して、一歩一歩力を込めて歩く。
そうでもしないと、すぐに転んでしまいそうだった。


「お前が弱るなよ…困るだろ」

「すみません、、、」

…誰のせいだと思っ

「俺のせい、なんだけどな」


すると、ひょい、とあたしを持ち上げて、ベッドに下ろしてくれる先輩。


「お前、特訓してたんだってな」


「はい、、、」

先輩はベッドに腰掛けた。