座り込んだまま、どのくらいたったのか、本当は、ほんの少しの時間だったんだろうけど。 「アサギ?」 「ビッケ君、、、」 ビッケ君は、あたしの目の前にしゃがみこむと、いつものように笑顔で言った。 「アサギ、ガンバッテキタ!トックン、オワリ!アトハ、トキワニ、ミセルダケ!」 あたしは、急に視界が揺れたことに驚いた それが、涙だということにも。 ───ギュ… ビッケ君にしがみついて、大声で泣いた。