「アルヨ」

さすがビッケ君、即答だね。

あたしは、、、言えないよ。


「そうか、じゃあ明日から楽しみにしてるよ、、、早めに部屋に戻れよ、せいぜい顧問に見つからないように」

…俺はランニングに行くことにしよう


そう言って、藤沢先輩は踵をかえした。

体育館が静かになった時、あたしの頭の中ではもう、1つのことしか考えられていなかった。


先輩の冷たい目には、一度もあたしが映らなかった…こと…───