「何?」

あたしにかけよって来たのは、チームメイト。



「藤沢先輩があたし達の差し入れ絶対受け取らないの!浅葱行ってきて!」



………は?



「なんであたしがっ」

「いいから、いいから!」



無理やり水分とタオルを持たされた。

ため息をつきながら汗だくで座り込んでいる先輩の後ろから近づいた。



「お疲れさまです」

その頭にタオルをかける。



「あ゛?!」

いきなりタオルをかけられて、少しキレたようにこちらを向く。