体育館に戻る間にも、視線が怖かったけど、先輩の用事だった実戦練習用のビブスを顔の高さまで積まれて歩いていたからか、ただのパシリ役って思ってくれたようだ。
「集合!」
体育館に入った瞬間に先輩が声を張り上げた。
みんながあたしの手からビブスをとっていく。
おかげであたしの顔がだんだんビブスより上になった。
最後の一枚をとったのは、ビッケ君だった。
「アリガト。」
ニッコリと笑って去っていく。
満面の笑みがめちゃくちゃ爽やかな人だなぁ…
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