「あのさ。ビッケのこと、どう思う?」

「はい?」



ようやく人の少ない廊下に出たと思ったら、突然の問。



「お前のクラスだろ?しかも、俺よりでかいし、かっこいいだろ…」



指折りながらビッケ君の印象を述べていく先輩。

その表情と口調に、つい吹き出してしまった。



「なんだよ…」