「いっそのことハゲろ。…そうすりゃ、誰にも邪魔されずにいられるから」


「ハゲません!」



あえて、後の言葉は聞き流した。

こんなに仲良くなったのに、またあたしのせいで壊したくはないよ。

この、心地の良い関係を……





「じゃ、おやすみ」

「おやすみなさい。また明日からよろしくお願いします」



そう言い合って、あたし達はそれぞれの家に帰った。