しかし…… なんか、こう…… むず痒いもので。 「つか、さっき先輩、岬から聞いてるって言ってたよね……梨子となんか関係あんのかな?」 って言う独り言も、かなりさみしい。 外はもうかなり暗くて。 もう5月も末かぁ、と、しみじみ感じていると…… 「お待たせ、斉藤さん」 馬野君が部室に入ってきた。