声を上げる前に、

藤沢先輩はあたしを、その胸と腕の間に包んでいて



「それは許されないな、先生?」

「おぅ、そうだろう?」

担任が頷く。
でも、先輩の言いたいセリフは、これだけではなく…





「だってこいつは…俺の恋人なんだからよ?」



………はぁ?!