───ズガンッ 何か壊れたのかと思う程響くリングの音… それと同時に沸き上がる喚声… 「今年の明皇バスケはすげぇぞ!」 次々と口にされるあたしの通う学校の名前。 スタンドのうえで、あたしは鼻高々だ。 「ねぇねぇ、お姉ちゃん。なんで選手がリングにぶら下がってんの?」 妹の萌葱が聞いてくる。 …なんでこいつはバスケを知らないんだ…