「ねっむ…」

朝。満員電車の中。

車両の角っこを
なんとか陣取ったあたしは
あくびしながら
ひとりつぶやく。


私立高校に通いだして、
もう2ヶ月。

家から駅4つ分はなれた高校に
あたしは通う。

だから同じ高校に
地元の友達はいなかった。


新しいあたし。
…もう慣れてきた。