「あ、那央!!」

「……」

足を止めて呼んだ。

那央も足を止めて無言で振り返った。


「これ!誕生日のプレゼント!何が良いか分かんなかったから…えっと…」

プレゼントを差し出しながら那央を見る。


「俺もある」

えっ。

那央はポケットから何かを取り出した。