「あ、ケーキとか飲み物持ってくるな」

「あ、あたしも手伝うよ!」

そう言ってバタバタと部屋を出て行った里沙と祐介。


「……」

「……」

「座れば?」

「あ…うん」

立ったままだったあたしは那央の目の前に座った。

テーブルの向こう側には那央が居る。


「おめでとう」