祐介と里沙の会話なんて聞こえないくらいだった。

だって那央は何も言わなかったじゃん…


「毎年俺が勝手に家呼んで誕生日会するんだー」

「そうなの?」

里沙が声を出す。


「あたし行って良いのかな?だって那央の誕生日会だよね?」

「那央が良いって言ったんなら良いよ?」

「ありがとう」

祐介と今日の約束をして教室に入った。