「あたし…フラれた…」

「そっか…」

里沙は頭を撫でてくれた。

あたしより背の高い里沙。
可愛いくて大人っぽくて…


「もう…諦めるしかないよね…」

「何言ってんの?諦めちゃダメだよ!」

「でも…」

那央に、しつこくして嫌われたくない…。

嫌われたくないよ…


「雨は那央が嫌いなの?」