「俺の場所。邪魔しないで」

初めて言われた…。
いつも普通に来てたし。

来ても何も言わなかったのに…どうして今更?


「みんなのベンチだもん」

「じゃ明日から俺が来ない」

……。
返す言葉が見当たらなかった。


那央はベンチから立ち上って、教室の方へと足を進めた。


ま、待ってよ…。
行かないでよ!!