「み~ず~き~。」
「どしたの~?悠河君。」
「宿題見せてっ。」
「またやってないの~?」
悠河と出逢った、入学式からもうすでに、三ヶ月が過ぎて。
私たちは、名簿順で席が隣だったこともあって、親友になっていた。
「悠河~、お前頭い~んだから、自分でやれよ~。
あっ。それか瑞稀が好きで、あえてやってないとか!?(笑」
「うん。俺、瑞稀好きだよ~?
めっちゃ、いい奴じゃん?」
え??なに言ってるの?好きって言った?
友達としてだよね??
「郁哉君も、悠河君も。変なこと言うの止めてよ~。
はいっ。これ宿題のプリントね。」
「お~!さんきゅー。さすが瑞稀っ。」
「わりぃな。
そういや、今日斎藤は?」
「樹華なら、魁斗君とデート~。」
「あいつら、ラブラブだなぁ~。」
「郁哉。それは、恋人のいない俺らに対する、嫌味か?」
「そうだそうだ~。郁哉君だって、彼女居るだけいいでしょ~?
大好きな彼女がいるんだから~。」
「あれ?俺言わなかったっけ?
この間、別れたんだ。
だから、お前らと仲間~!」
「え~!!まじかよっ!
それはやく言えよ~。
なぁ、瑞稀?」
「うっ。うん。そうだよ~。」
郁哉?あなたのことだから、私たちには絶対泣き顔見せないと思う。
だけどね?気づいちゃったんだ。あなたの目には、
たくさんの涙が溜まっている事に。
三ヶ月一緒に居る私が気づいたのだから、
小学校から一緒の悠河はもちろん気づいたよね?
その証拠に、私に話を振ったとき、あなたの目は心配と言う目をしていた。