「うたちゃん。
 王子さんは、王子様じゃなくて
 王子 優さんっていう名前なのよ?」







名前・・・




そう言われても
いまいち理解できない
私の様子に
お兄ちゃんは呆れた様子で
ため息をついた。


ついたかと思えば、
面白いことを思いついたかのように、
にやっと笑い、王子様を家に上げたのである。