目を開ければ、
相も変わらず
にこにことしている
優君がいて

下を覗けば
頭を押さえて痛みに悶える
お兄ちゃんがいた。



自由になった体で
起き上がり

「優君、おはよう」

そういえば

「大丈夫?うたちゃん」

優しく頭を撫でてくれた。



「俺は無視かよ!!」
そうやって元気いっぱいの
お兄ちゃんは立ち上がり
寝ても覚めても暑苦しい。