優君の手のひらは
とても暖かくて
さらに泣きそうになった。

とてもとても暖かい。






・・・・というか、熱い。







マスク、
ぼさぼさ頭。

熱い手のひら。




一種の謎解き遊びのように
痛む頭をフル回転させた。



そこで、答えを見出した私は



「・・・優君、大丈夫?」


と、正解を求めて顔をあげた。


「ん?」
と、視線をそらさずに
優しい瞳のままの優君は
首をかしげる。