でも。
ただ、・・・


眼鏡の中から覗く
優しい薄い色した瞳を
みつめれば、なぜだかとても
ほっとした。

もう涙も流れそうにない。






じっと、見つめてくる私から
視線をそらさずに、
優君は笑顔を浮かべ
「がんばったね」って
頭を撫でてくれた。

一瞬、驚いたけれど
あぁ、これは夢だった。
そう、納得して「うん」って
下を向いた。

また涙が流れてきそうだ。