________ドタドタドタッ!!




「うた!どうした!!??」


玄関からすごい音がして
そちら側に目をやった。



・・・・お兄ちゃん?




「どうした!?うた!
 泥棒か?怖い夢でも見たか?」





ん?
と、本当に心配そうに私を
見るその人は間違いなくお兄ちゃんだ。




ただ、お兄ちゃんだと、理解するのに
時間が掛かったのは、口元に覆いかぶさるそれ。



「・・・マスク?」



ん?あぁ・・・



「ちょっと、優のとこに
 行ってたから。ごめんな?」


大丈夫か?

そう言って、私の鼻をとってくれた。