彼女の息が、俺の髪に触れる。


何か、それが心地いい。


保健室に着いて、中に入るが誰もいない。


てか、留守にするなら行き先位書いて行けよな…。


取りあえず飯塚を椅子に座らせて、救急箱を棚から取り出した。


靴下をずらしてもらって、患部を見ると、赤く腫れていた。

『うわっ、痛そう』

湿布のフィルムを剥がして、患部にあてようとした時。


飯塚…何か緊張してね?


直で聞かなくても、それとなしに空気で伝わってくる。


変に年を重ねてきたせいなのか…。


しかし、この緊張感て…。


担任なのに、警戒されてんのか?