それから、先生を中心に撮影大会。


入れ変わり、立ち代わりフラッシュの嵐。


それが済んだ人から順番に教室を出て行く。


そして…最後に残ったのは、私と美咲。

「先生、お疲れ様。
これからは、普通のカップルだから、何処でも出歩いてよね。

それから…理恵を泣かしたら許さないから、それだけは忘れないでよね?」


美咲が涙目で先生に説教した。


それには先生も苦笑いしながら頷いてた。


「美咲。」


廊下越しに宮原君が美咲を呼んだ。


「じゃあね、理恵。夜メールするから。」


「うん。待ってる」

私達は、何度目かのハグをした。


「加山…。」


体離した時、先生が美咲に声をかけた。

「何?」


「今まで…理恵を支えてくれて、有難う。」


先生が、美咲に大きく頭を下げた。