先生の言葉に、ほとんどの人が泣いてた。


勿論、私も美咲も。

後悔はしない。


自分で選んだ人生だもん。


美咲は、大学行って小学校の先生になる。


私は…先生と結婚して、先生を支える。

皆、違う人生。


それぞれに歩き始める。


どんな人生になるのか…それは、その人にしか分からない。

違うと思えば、やり直せばいい。


後ろを振り返って、先生の言った言葉を思い出せばいい。


まずは、胸を張って一歩を踏み出せばいい。




「起立。」




私の号令に、皆が立つ。



「先生…有難うございました。」


咄嗟に出た言葉。


「有難うございました。」


私の言葉の後、皆が続く。