2時間近く喋ったとこで店を出た。


映画を見に行くと言う美咲と宮原君を、センター街まで送って、私は先生とマンションへ。



「幸せそうだね、美咲達。
いい恋してる。」


ソファーに体育館座りをする私の隣に、ドカッと座る先生。

私の肩を抱き寄せて

「そうだな。
宮原は真面目で、優しい奴だからな。

加山を大事にすると思うぞ。」


ゆっくり顔が近付いて来て、私達の唇が重なるけど、すぐ離れた。


「俺達、出会うの遅かったらアイツに惚れてたか?」


私をギュッて抱きしめる。


「出会う順番が違っても、私は誰にも恋はしない。

絶対、先生を好きになる。」


抱きしめられた腕に触れた。