「それでね?
美咲も宮原君の事、嬉しそうに話すんだよね。

美咲はもう好きなのかなぁ…。

本人に聞いても、弟みたいな感じなんて言うんだけど…。」

その日の夜、いつもの先生からの電話。

美咲と宮原君の話しを先生にした。


『さあ…どうだろうな。

こればっかりは、加山自身にしか分からないからな。』


「そうだけど…。」

『だけど何?』


「宮原君は美咲を好きなんだから、きっかけが出来れば上手くいくと思うんだよね。

宮原君は、伝える気持ち有るけど、

彼氏と別れてそんなに経ってないから、傷が癒えるまで待ちたいとか言うしね。」


『時間待ちかぁ…。でも、不思議だな。気持ちって。

あんなにお前を好きだって付き纏ってたのにな。

いつの間にか加山を好きになってた。

ま、俺的には有り難いけどな。』