「…ヤ…ダ…。」


こんな先生…知らないよぉ…。


やめ…て…。


私のこめかみから耳にかけて、冷たいものが流れ落ちた。


その瞬間、先生の動きも止まった。


「理恵…?」


涙でグシャグシャな私の顔を切ない顔の先生が見てて、慌てて涙を拭った。


「ごめん…。」


まくし上げられた服を直してくれて、抱き起こしてくれて、私から離れたんだ。