ようやく自由になった唇。


「ヤバッ、焦げる。」


何事も無かったかの様にバーベキューの続きをする先生。


ドキドキしたまんまで息を整える私。


一杯食べて、一杯喋った私達。


この綺麗な海を汚さない様に総て持ち帰る。


そんな事も教えてくれた先生。


二人で並んで、寄せては帰る波を暫く見ていた。



「ショウ君!帰るよ」


女性の声がした。