「たっだいま〜!!」

姉貴が帰ってきた。

「祐樹ーっ!!!

あんた部活
入んないつもりなのっ!?」

帰ってきてそうそう
騒がしい。笑

「入んねーつもり。
俺バイトしてぇし。」

「祐樹、部活は入りなさい。」

親父が静かな声で言った。
そして言ったと同時に
自室へ戻っていった。


「・・・入りたい部活ないの?」

姉貴が俺に聞いた。

「・・・陸上してぇ。
って薄々思ってっけど
バイト・・・」

「ばかっ!!!」

俺の言葉は姉貴の
"ばか"という声に
掻き消された。

「はぁ?」

「中学ん時ぐらい部活に
一生懸命になれっ!!

ばか祐樹っ!!」

「んなばかばか言われねーでも
分かったっつーの!!」

「よしよし♪

じゃあシャワー
浴びてくるねー」


こん時に部活やれ
って言われなかったら
俺は・・・。
姉貴、ありがとうな。



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