ドキン ドキン と リズムを刻む心臓。 啓くんに……聞こえちゃう… 「……仕方ないな…」 ため息をついて あたしの頬に 手を添える啓くん。 ………な、なに…!!?//// そして ゆっくり顔が近づき……… チュッ 啓くんの温かい感触が あたしのまぶたに触れた。 たった一瞬。 一秒もなかっただろう。 でも それだけでも あたしの涙を止めるには 十分過ぎて…… あたしを見つめる啓くんと 視線がぶつかる。 .