「だ、だってぇ……」




言いたくないよ…


『離れるのが寂しかった』



なんて、言えないよ……




また『お子ちゃま』って

バカにされるし


恥ずかしいもん…!!////




あたしは、涙を隠すように


両手で顔を覆う。




背中に感じる

啓くんの温もり。



それが、余計に切ない。





「……はぁ…
お前は、もっと大人になれよな?

泣いたら、全て解決……なんて
そんな風にはいかないぜ?」




まるで

あたしの心を読んだみたいに



意地悪に、でも優しい

笑いかける。




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