「ありがとう……」 「別に。大したことしてない。」 家に着いた。 買い物袋を、啓くんから渡してもらって 玄関に入る。 「あがってく?」 せっかく来てくれたから、お茶くらい……と誘ってみるが 「いいよ。お構い無く」 と、微笑む啓くん。 もうちょっと、一緒にいたかったなぁ…… せっかく 早い時間に会えたのに。 今啓くんの顔を見ると 寂しくなってしまうから なるべく見ないようにする。 「じゃ、おやすみなさい」 .