華と過ごす時間は

とても早く過ぎていく。




「よし、行くか。」


「うん!!」



最後に忘れ物がないか、もう一度確認してから

手を繋いで部屋を出た。




そして、ロビーに行くと……





「ぁ、華ちゃん!!

啓飛も。」



このお気楽な声は……

直哉か。



その後ろには、涼もいる。


華の甘い声を聞きやがった、凶悪犯。




「直哉さんに涼さん!!

短い間でしたが、ありがとうございました!!!」




ペコリと頭を下げる華に

涼は優しく笑った。




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