なんとか呼び止めて誤解を解くと 華から嬉しい言葉をもらった。 『…あたしも…啓くんがいないと死んじゃうよ……』 その言葉に 心が満たされていくのを感じる。 さっき、ナイフで刺されたところの傷が 一瞬にして癒えていく。 ……やっぱり、華しかいない。 こんなに俺の心を動かせるのは こんなに心を満たしてくれるのは 他の誰でもない 華だけだ……… その日は、とても穏やかな気持ちで眠れた。 明日、ちゃんと瑠亜を断ろう。 .