よろけそうなあたしを片手で支えて
抱き締める。
その滑らかな動きの一つ一つに
見惚れてしまうんだ。
頬に手を添えられて
耳元に唇を持っていく。
「……華が好きだ。
瑠亜なんて見えないくらい。
華しか興味ない。」
「っ……」
やっと止まったと思っていた涙が
啓くんの所為で、また溢れ出す。
「瑠亜とキスしたのは謝るよ。
でも、あのキスに気持ちなんてなかった。瑠亜も感じてるはずだ。」
優しい声で
優しい瞳で
あたしを包み込む。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…