「…頼むから……
終わりだなんて言うなよ。

バイバイなんて、言ってんじゃねぇよ…」




声が、震えてる。


抱き締められる力が、悲しいほど強くなる。




……あたしは

啓くんの腕が大好きだった。



ううん。

だった じゃない。


今でも、これからも

ずっとずっと、大好き。




啓くんが





「……あたしは啓くんのこと大好きだから…瑠亜さんのところなんか行かないでよぉ…

これからも、あたしの隣にいて…

隣で笑っててほしいの…」





涙でぐちゃぐちゃな顔

擦れてる声




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