……あれ。 中庭に入ろうとすると 啓くんから電話が来ていた。 …気付かなかった…… まだ鳴っていたから、とりあえず出ることに。 「もしも…………」 『…瑠亜……』 え… ブチッ 「啓くん…?」 すぐに電話が切られた。 今 瑠亜 って言ってた…… 「……っ…」 中庭に入って、啓くんを探す。 いない… 「…あの子は?」 どこからか、瑠亜さんの声がする。 左側を見ると、啓くんと瑠亜さんがいた。 .