目の前が真っ暗になる。


……どうして…




「…フフ……

やっぱり、あなたの負・けね。」


「…っ!!!」




最後に、そんな言葉と

不適な笑みを浮かべて


その人と瑠亜さんは

中庭に行ってしまった。




……待って

待ってよ。


あたしは

啓くんの彼女じゃないの……?






フラッ



「華ちゃん!!」



足がふらつく。


壁にぶつかりそうになったところを、涼さんに助けられた。

ガシッと、腰辺りを支えられる。




「…大丈夫?」


「……ぁ、はい。
大丈夫…です。」




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