「…華……?」 そして、華は ある部屋に入った。 「…205?」 誰の部屋だ? 少しだけ、ドアを開けてみる。 「…っ……」 そこでは 泣いている華が 涼に抱きついていた。 頭を、金属製のバットで殴られたみたいに 衝撃が走る。 心臓は、ナイフでえぐられたように ズキズキと痛む。 ……華… 『逃げられたんじゃない??』 逃げられた 違う 俺が、手放した……… .