「……おやすみ」




華が出ていった部屋は


静まり返っていて

変な感じがする。




「そんな綺麗事じゃねぇか…」




リビングに下りると


母親が、楽しそうに料理をしていた。




「……華は」


「今出ていったわよ♪ホントにいい子ねぇ。

啓飛にはもったいないゎ〜」




……バカ親め。



「付き合ってないし」




無愛想に返事をして

椅子に座る。




「あら、そうなの?あんまり仲いいからてっきり☆

うだうだしてると
盗られちゃうわよ〜」




楽しそうに鼻歌を歌いながら


そんなことを言う。




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