楽しい時間はあっという間。
誰が言ったんだか、それは本当らしい。
華が帰らなければいけない時間になった。
「じゃぁ、そろそろ帰るね」
「あぁ、気を付けて」
淋しそうな顔をする華に
こっちまで心が痛くなる。
「隣だから大丈夫だよ。
10秒で着くもん!!」
「…だよな」
いつも言ってるセリフも
なんでだか分からない。
ただ
華を大切に思うから……
「じゃ、また明日ね」
「あぁ。おやすみ」
柄にもなく微笑むと
微笑み返してくれた。
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